眠るのも惜しんで、走り続けてきたんだね。それはようやく眠りにつこうとしていた一人の少女へと向けられた言葉。そんなに彼に拘っていたら、眠る暇も忘れちゃうよ。それはようやく眠りにつこうとしていた一人の青年へと向けられた言葉。病神・インソムニアはそんな二人に優しい言葉をかけた。おやすみなさい。
優しい枕より、厳しい言葉の方が、アタシは安心するんだ。そして目覚める一人の少女。君はどうするんだい。悪いけど、俺は降りさせてもらうわ。そして隊服を脱ぎ捨てた青年。だから言ったろ、俺はアイツのこと、大嫌いだから。だが、不眠神インソムニアは気付いていた。それが、彼なりに選んだ、王の為の道だと。
これはラッコちゃんへのプレゼントだぴょん。そんな手紙と共にルリへと届けられたのはマジカルミライ2013の初音ミクの衣装だった。二年に及ぶ監禁生活で、彼女の元に一体どれだけの衣装が届けられただろうか。袖を通し、鏡を見つめるルリ。マジカルミラクルミライクル、魔法少女ルリちゃんに、ドレスアップ。
眠れない夜が続いた後、眠れない朝が続いた。ちょっと不眠症なんだ。眠れない夜が訪れた後、眠れない朝が訪れた。ただの恋わずらいだよ。眠れない夜が消えた後、眠れない朝が消えた。夢から覚めたみたいだね。眠れない夜は、いつまでも続いた。