極東国に位置した京の都、枯れない桜の花びら達が舞踊る神社、ヤシロは本殿に封印されていた団扇型ドライバ【クズノハ】を取り出していた。あなたの側にいると、約束したのに。そう、それはそう遠くない日の出来事。あなたがそうしたいのなら、そうしたらいいわ。母狐の優しさに見送られ、千本鳥居を進み始めた。
神が神でないのであれば、それは既に神ではない。神主狐ヤシロは怒りを隠せずにいた。もう、見ていられないよ。今にも折れそうな程に強く握られた【クズノハ・カムイ】、それはまるで神の威を狩る狐の様。神へと仕える身の理に反する戦い、そんな彼の元に集った六羽の鳥と、一匹の猫。さぁ、神を冒涜しようか。