放課後、いつも隣には一人の親友がいた。バーガーショップで話し込んでみたり、カラオケではしゃいでみたり、雑貨屋で可愛い小物を眺めてみたり。フリフリな洋服を好んだ親友と、ボーイッシュな洋服を好んだミドリ、そんな対照的な二人は趣味は違えど親友の証にと、お揃いの缶バッジを鞄につけていたのだった。
やっぱり味噌よ。違う、塩だよ。そんなの質素過ぎるわ。味噌こそ邪道だって。もーアンタ本当に頑固ね。だって大好きなんだもん。花火大会の帰り、色違いの浴衣でそれぞれのキュウリを片手に歩いた砂利道。少女はそんな夏の日を思い出していた。