王の帰還、様変わりした姿。世界評議会を代表して、彼に新しいコードネームを授けよう、さぁ、エビルアーサーよ。それは、お揃いの仮面をつけた一人の男から発せられた。アンタの帰りを、待ってたのに。傷だらけの聖銃士があげた悲痛な叫び。そして、その声を終らせたのは腹部を貫いた【エビルカリバー】だった。
貫いた銃剣型ドライバは【エビルカリバー:バースト】へ姿を変えた。扉の前、聖王は死んだのさ。悪戯に笑う仮面、咲いた白百合、生まれた堕王エビルアーサー。少し人間を侮っていたようだな。空へ離脱する竜王。そんな戦場に遅れて現れたのは、聖王へではなく、幼馴染へ、昔からの名前で呼びかける聖者だった。