何故あの時、あの少女を手にかけたか、その答えをもらってなかったね。悪戯な神は問いただす。あの少女って、誰。寝ぼけ眼のまま返す風の神。あの少女を、助けにきた。そう言いながら指差した竜界、だが指差したはずの少女は既に姿を消していた。
カラン、コロン、開かれたのは古びたパブの入口だった。よぉ、相変わらずへたくそだな。ロアが声をかけたのは奥で的を射ていた先客。お前は球でも突いてろ。その返事に懐かしさを感じながらも、二人は同じ場所で、別々の遊びを始めた。彼らはいつも別々の景色を見つめていた。それはどこにいても変わらなかった。
なぁ、あのとき俺たちの王様はなにを見てたんだと思う。ランは背中越しの男に問いかける。いつも一緒のオマエのことすらわかんねぇのに、俺が知るかよ。投げ捨てた言葉には続きがあった。だからさ、今度はあいつがなにを見ようとしてたのか、見に行こうぜ。カラン、コロン、開かれたのは古びたパブの出口だった。
すべて世界の決定だ。スルトが放つ炎。人間がいくら足掻こうと、決して覆ることはないんだ。だったらそれを覆したら、俺は人間だって証明になるな。足掻くアイン。これがあの人の意思だっていうんですか。レオラは想いを刃へと乗せるのだった。
うふふ、ふたりとも可愛いわね。シグルズは美味しそうに舌なめずりをした。そんなシグルズに飛び掛るふたり。複数プレイも大歓迎よ。でもね、アタシが会いたいのはアンタたちなんじゃないわ。だから、あの子が来るまでの時間だけ相手してあげる。