熱とは何か。少女の頭に浮かんだ一つの疑問は、やがてジュールと呼ばれる答えを創り出した。その機体内で熱が生まれ、その熱が機体を動かし、また新たな熱を生む。だけど、辿り着いた答えは、また幾つもの疑問を少女の中に炙り出す。結局、その機体に火が灯ることが無いまま、一つの争いが終わりを迎えていた。
また争いが始まるんだね。それは少女にとって諦めであり、喜びでもあった。人間が生み出した炎が、まさか神の領域にまで届くとは。あの頃とは、また違った答えが見つかるかもしれないね。炎熱機ジュールに初めて灯された炎は、機体の融点を遥かに超えた温度で燃え上がる。今回は最後まで、見届けることにするよ。
全ての生命は産まれた時に熱を持ち、死に絶える時に熱を失う。命は燃え、舞う火の粉がまた新たな命となり、世界を燃やす。熱は活力の象徴。かつて、永遠の命を模して作られた機体が、その熱量に耐えきれる器を持たされなかったのは何故だろうか。
どっちだっていいじゃねーか。そらした視線。ってことは、どっちもってことなのかな。ヴィヴィアンは笑ってみせた。こんにちわ。そして、そらした視線に合わせたヒカリ。いつも、兄がお世話になっていました。あと、姉がご迷惑をおかけしました。
アカネぼんはトマトが大好きだぼん。幼いときに父を亡くし、母子家庭で育ったせいもあって、意外と家庭的な一面も持ち合わせいるんだぼん。意外と家事は得意ぼん。だけど、どんな料理にでもトマトを入れてしまうのは、あんまり良くないことだぼん。真っ赤っかだぼん。寝るときは冬でもタンクトップらしいぼーん。
アオトぼんはクールだぼん。だけど、ちょっと天然なところがあるぼん。サバが好きらしいぼん。刀型ドライバで綺麗に捌いてみせるぼん。サバへのこだわりが尋常じゃないぼん。サバにはオメガ3脂肪酸が豊富に含まれているぼん。だから、きっとアオトぼんは不健康そうにみえて、健康第一に決まっているんだぼーん。
ミドリぼんはいつも走ってるぼん。基本的に突っ走ってるぼん。走り続けてなきゃ死んじゃう生物みたいだぼん。さすがに寝るときは止まるぼん。だけど、夢の中では走り続けているぼん。夢の中のミドリぼんは時速65kmだぼん。キュウリだけ食べているくせに、よくそんなパワーが出るなぁと感心するんだぼーん。
ヒカリぼんは、ぼんきゅっぼんだぼん。色々なところがぼんぼんしてるぼん。きゅっともしてるぼん。いつもキラキラ笑顔が可愛い子だぼん。だけど、その笑顔の裏には闇があるぼん。それは周知の事実だから、触れたくない人は触れないぼん。優しい友達は触れるぼん。抉るぼん。だけど、それも友情の形なんだぼーん。
ユカリぼんはナスだぼん。間違えたぼん。ナスが大好きぼん。猫も大好きぼん。いつか猫と一緒にナスを食べたいと思っているぼん。だけど、猫にナスは食べさせちゃ駄目ぼん。ここだけの話、ユカリぼんは飼い猫にあだ名をつけているらしいぼん。ふたりきりのときにだけ、その名前で呼ぶらしいぼん。気になるぼーん。
ギンジぼんはよくわからないぼん。無ってなんだぼん。そんな概念の話をされても困るぼん。乱暴そうにみえて、意外と友達思いらしいぼん。あと、残念な恋をしたことがあるらしいぼん。残念な奴だぼん。だけど、それでもギンジぼんはめげないぼん。そういうところが、きっとギンジぼんの良いところなんだぼーん。