さっさと終らせましょう。闇魔将は闇魔女王の横に。だったら、あなた達に一つお願いをしてもいいかしら。そして告げられたのは、幻奏者の奏でる幻想。誰でも、一人は寂しいのよ。ぎゅっと握り締めるストール。姉を愛する闇魔将は全てを理解した。
闇に染まったその先に待っていたのは大いなる絶望。だが、ミスターがその決められた道から逸れることが出来たのは、彼がさらなる人気獲得を企てていたからだった。信仰心こそがすべてだ。そして、手を伸ばしたのはとある教団の教祖の衣装だった。
エジィを引き連れたジャンヌ。それが2つ分の人影だった。ったく、みんな派手に暴れたんだね。そのみんなには、倒れた円卓の騎士たちも含まれていた。エジィ、まずは傷ついた人たちを外へ連れてったげて。いい、絶対に誰も死なすんじゃないわよ。
安心して、アタシはアンタたちの敵じゃない。ただね、もうちょっと器用にやりなさいよ。って、こいつの隣りでそんなこと言えないか。ジャンヌの横、そこにいたのは派手な爆撃の張本人だった。名前くらいは聞いたことあるわよね。そう、彼女が―。