この世界は地獄か天国か。ダンテは常日頃考えていた。ある人にとっての地獄は、ある人にとっての天国であり、ある人にとっての天国は、ある人にとっての地獄である。その答えに辿り着いた時、三つ目のドライバが彼の前に現れた。そして勢揃いした自立型ドライバ【トリオ】の指揮を執り、聖人の道を歩むのだった。
貴様の奏でる曲は何だ。炎聖人ダンテが現れたのは幻奏者の前。貴方ほどの人が動くとはね。だが、彼女は動じてはいなかった。聖人の椅子は退屈だったのかしら。質問に、答えろ。そして、この時彼は気が付いた。彼女の背後のある男の存在に。そういうことよ。また、この時、天界でもとある邂逅が果たされていた。